日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年6月3日緊急ではないが重要なことに時間を割こう!

★話し方は本を読んだだけでは改善しない


「もっと上手く話せるようになりたいなぁ」
そう思った人はまず話し方に関する本を読むでしょう。ベーシックコースの受講生には、過去に話し方に関する本を100冊近く読んだ人がいます。しかし、本を読んだだけで話し方が上達した、という人に私はお目にかかったことがありません。話し方は知識を得れば上達するものではなく、専門家のアドバイスを受けながら練習して初めて身につくものです。
そしてこの練習には相応に時間をかけないと上達しないのです。人は長年の習慣を簡単に変えることはできないからです。身についてしまっている話し方を変えるのにもそれなりに練習を重ねる必要があります。
従って、ベーシックコースを受講しても単に教室に通うだけではなく、講義と講義の間の1~2週間の間に、自宅で練習したり話の材料を集めたりといった努力をする必要があります。そして、そのためには日常の中で話し方に関する事柄に優先順位を上げて取り組んでもらうことが必要なのです。


★時間管理のマトリックス


「7つの習慣」という長年のベストセラーがあります。読まれた方も多いでしょう。この本の「『第三の習慣』~ 重要事項を優先する」という項目の中に「時間管理のマトリックス」というものが紹介されています。
私たちの時間の使い方は「重要度」と「緊急度」の2つの軸で、4つの領域に分けられます。


① 第一領域【必須】 重要かつ緊急
・締切のある仕事
・クレーム処理 など

② 第二領域【価値】 重要だが緊急ではない
・勉強や自己啓発
・人間関係作り など

③ 第三領域【錯覚】 重要ではないが緊急
・多くの会議や報告書
・無意味な接待や付き合い など

④ 第4領域【無駄】 重要ではなく緊急でもない
・暇つぶし
・待ち時間 など

このように分類した上で、この本の著者は次のように指摘しています。

多くの人は第一領域の活動に完全に溺れてしまい、この領域に属する仕事に追われた日々を過ごしている。
毎日様々な問題に振り回され、やがて疲れ果ててしまう。

 

★話し方のトレーニングを緊急かつ重要なものにする


話し方のトレーニングは、緊急ではないが将来の自分に投資する重要な時間という意味では第二領域に属するものです。ところが、この第二領域に属するものは、意識して優先順位を上げないとなかなか手をつけにくいのです。ベーシックコースの受講生も、話し方を何とか改善したいと思う反面、苦手意識があるのでできればやりたくないという思いがあります。なので、日常の仕事や生活に関することを優先してしまい、話し方の練習を後回しにしてしまうということが起こりがちです。しかし、話し方も含めて第二領域に属するものは、それを行うことでスキルが上がったり人脈が増えたりと、一生の財産になるものが数多く含まれています。従って、この第二領域にできるだけ多くの時間を使うことで、人生をより豊かにすることができるのです。

頑張って話し方のスキルを身につければ、人前で話すことにも苦手意識がなくなりますし、自信がつけば話以外のことにも積極的になれます。事実、そうした変化を実感されている受講生はとても多いのです。そう考えると、話し方のトレーニングは、人生を変えることができる財産をご自身の中に築くプロセス、ということができます。
第二領域に属する話し方のトレーニングをやろう、と決心された方は、ぜひ日常における優先順位をあげて取り組んでください!

 

★集中的に話し方のトレーニングをしましょう!

ベーシックコースは、コースに通いながら3ヶ月の間、優先順位を上げて話し方のトレーニングに取り組んでいただければ、必ず以前とは見違えるほど話し方が上達します。そのことは70年の歴史が証明しています。あがり症を克服したい、話し方を改善したい、と望まれている方はぜひご受講ください!
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